ここでは、ハラスメント研修を実施する目的を紹介します。企業がハラスメント防止研修を行う意義は何かを詳しく解説しているので、従業員の教育に役立ててください。
企業がハラスメント防止研修をおこなう目的としては、従業員のハラスメントを未然に防いで、会社のイメージを守ることが挙げられるでしょう。ハラスメントが横行すると、離職率がアップするだけでなく、会社のイメージが低下する恐れがあります。会社の損失に繋がるため、ハラスメント研修に力を入れる企業は増えています。
また、2020年6月に労働施策総合推進法が改正されたことで、事業主はハラスメント対策を講じることが義務付けられました。従業員に対し、どのような行為がハラスメントに該当するのか、教育する必要があるのです。
ハラスメント防止研修では、職場環境の見直しが行われます。客観的に自身の行動を振り返られるように、ハラスメントのチェックリストを用いて、普段の業務を振り返ります。自身の行動や他参加者の行動事例を参考にして、ハラスメントに繋がりうる場面を確認。現状でハラスメントに該当する行為が横行していないか、客観的に振り返られるようになります。
ハラスメント防止研修では、ハラスメントと指導の違いを明らかにしていきます。事例をもとに、ハラスメントと指導の違いを掘り下げます。価値観の押し付けや人格の否定、成長の妨げになっていないか、理想的な声掛けについて学習を実施。事例をもとに声掛けの方法を学んだり、ロールプレイで実践的に学習したりして、理解を深めることが可能です。
ハラスメント防止研修では、コミュニケーションスキルを養います。ハラスメントは、コミュニケーション不足から起こることが少なくありません。社員の立場に応じたコミュニケーションスキルを学べるため、プレイヤーから指導者へと育成することも可能です。また、共感を得るための方法や、傾聴するための方法を学習できるので、実践で活かせるようになります。
ハラスメント研修は、部下・上司といった階層問わず、社員全員に実施する必要があります。相手に不快感を与えないコミュニケーションスキルが身に付き、組織の雰囲気を改善していくことができます。組織の雰囲気が改善されれば、会社のイメージアップはもちろん、優秀な人材の確保も夢ではありません。
TWO TYPES
ハラスメントは上司からのみではありません。最近では部下から上司へのハラスメント行為問題視されています。そのほか先輩から後輩へ、同僚同士、社員からアルバイトスタッフへなど、さまざまな関係性で起こり得ます。
社員全員が笑顔で働ける職場環境を実現するためには、社員全員で研修を受けて、ハラスメントに対する正しい知識を学ぶことがポイントです。
ハラスメント研修の実施方法は「eラーニング研修」と「対面・オンライン研修」の2種類。どのような研修を実施したいかに合わせて選びましょう。